こんにちは。SCSKセキュリティプロダクト部Yubicoチームです。
YubiKeyはFIDOをはじめ、様々な多要素認証に利用できる認証用セキュリティデバイスです。
ユーザー個人の所持情報になりますので、ユーザーが常に持ち歩くことになります。
YubiKeyは壊れない?
筆者も家の鍵、車の鍵と一緒にキーホルダーにつけて常時ズボンのポケットに入れています。
YubiKeyの汚れ具合から、結構な年数が経過しているのがお分かりいただけると思いますが、これらは筆者が毎日業務で利用し、検証、デモンストレーションでも使用しているYubiKeyたちで、現役稼働しています。
壊れた時の予備として4種類のYubiKeyを持っているのですが、いまだに1つも壊れたことはありません。
では一体、YubiKeyはどれくらいの耐久性があるのでしょうか。誰もが抱く疑問かと思います。
そこで、今回はYubiKey 5 NFCを使用して耐水性に関する実験を行うことにしました。
海へ
実験のため休日返上で海へ、気温33度の炎天下にボートを漕いで沖へ向かいます。
人間にとってもかなり過酷な状況ですが、これも検証のためです。仕方ありません。
水深は56.2m。水温27.7度。良さそうな感じです。
では、魚釣り用のコマセビシ(撒き餌用の籠)にYubiKeyをぶら下げて、海中へ投入します。
海水のみならず撒き餌にまみれになっていますが、あえて気を使いません。
水深56mということは、6.6気圧の水圧がYubiKeyにかかっている計算になります。しかも海水です。
炎天下に約7時間、撒き餌さを詰めては海底に投入を繰り返すという、重労働を繰り返しました。
帰宅後、真水で綺麗に洗ったYubiKeyをUSBポートに挿してYubiKey Managerで確認してみます。
正常に認識され、タッチセンサーのLEDも光っています。
OktaへのMFAデバイスとしての登録も正常に完了。タッチセンサーの感度も全く落ちていません。
まとめ
今回の実験の結果、YubiKey 5 NFCは海中の水深56mに沈めては引き上げる行為を7時間続けても、その機能に問題は見られませんでした。
タッチセンサーや電極部など、一見浸水しそうな部分がありそうで、全く問題はないことが解りました。
なお、弊社ではこのようなYubiKeyの利用を推奨しておりませんのでご注意ください。
また、貸出機を使用したお客様自身による同様の検証も、YubiKeyに臭いが付きますのでご遠慮ください。
今度は水深200mのヤリイカ釣り、もといYubiKeyの検証をしようかと考えています。ご期待ください。
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