YubiKeyを深海に沈めてみた

こんにちは。SCSK Yubico技術チームです。

YubiKeyの耐水試験として、前回は水深56mの海に一日中沈めては引き上げる行為を繰り返したのですが、YubiKeyは壊れることなく正常に動作しました。

耐水性の検証としては十分な内容と結果だと考えているのですが、どこまで耐えられるのか新たな興味も沸いてきました。

前回の実験はこちら

YubiKeyを携え再び海へ

ならばもっと深くに、太陽光の届かない深海と呼ばれる海の底へ、YubiKeyを沈めてみようじゃありませんか。

検証のため船に乗り、遠くに霞む富士山を眺めながら沖へ向かいます。

前回同様、釣り用の道具にYubiKey 5 NFCを繋げ、深海へ沈めます。

針に餌が付いている?気にしてはいけません。主役はYubiKeyです。

電動リールのカウンター読みで水深286.6m。完全に深海領域です。

29.6気圧もの水圧がYubiKeyに掛かっています。上げ下げの際には水の抵抗を受けて振り回されるでしょう。

早朝から丸一日YubiKeyを深海に沈めては引き上げる重労働を繰り返し、疲れ果てて帰宅です。

FIDO2の動作検証として、今回はEntraIDの多要素認証セキュリティキーとして登録してみます。

あっけなく登録できました。壊れていません。

筆者の苦労をあざ笑うかの如く、yマークのLEDが燦然と輝きます。

タッチセンサーの感度にも異常は認められません。

Yubico AuthenticatorでFIDO2のResident Key情報(Passkey情報)も確認しましたが、正常に登録されています。

まとめ

今回の実験の結果、YubiKey 5 NFCは水深286mの深海に沈めては引き上げる行為を一日中続けても、その機能に問題は見られませんでした。

海外の事例では、服と一緒に洗濯機で洗っても問題はなかったそうですが、今回の結果を鑑みれば当然かと思います。

今回以上の耐水、耐水圧試験となると水深600m超のキンメダイ釣りになってしまいます。ちょっと楽しみ大変です。

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