リモートデスクトップ環境でのFIDO認証について

こんにちは。SCSKセキュリティプロダクト部Yubicoチームです。

少し前のお話になりますが、WindowsのリモートデスクトップでFIDO認証が利用できるようになっています。

Windows Server、Windows10、Windows11でアップデートのタイミング、修正番号は異なるようですが、おそらく2022年末頃のアップデートが適用されている環境であれば、利用が可能だと思われます。

ユーザーPCから直接クラウドサービスにサインインする場合には、手元にあるFIDO認証デバイスを端末に認識させてFIDO認証に利用することができます。

しかし、リモートデスクトップの接続先PCでクラウドサービスにサインインする場合には、リモートPC側でFIDO認証を行うことになるため、手元にあるFIDO認証デバイスをリモートで利用できる必要があります。

WebAuthnリダイレクトと呼ばれる新しい機能では、ローカルPCとリモートPCの間で、FIDO認証の情報を相互に転送することができるようになります。

リモートデスクトップの詳細設定を確認すると、共有されるローカルリソースの一覧にWindows Hello、Windows Hello for Business、セキュリティキーが標準で有効となっていることが解ります。

この機能を確認するために、リモートデスクトップ先のPCからOktaへのサインインに、YubiKeyを使用したFIDO2認証で検証してみます。

画像の通りOktaへのサインインを行っているのはリモート側のPCですが、セキュリティキーの要求はローカルPCの画面上に表示されるのがわかります。

※解りやすいように、ウィンドウの位置をずらしています。本来は画面中央に要求が表示されます。

ここで、いつものようにYubiKeyをUSBに挿し、PINを入力してタッチ操作を行います。

リモートPC側でOktaにサインインできました!

リモートデスクトップ越しでもFIDO2認証が使えるようになったことで、YubiKeyの利用範囲が更に広がったと思います。

今回のFIDO認証で利用可能なYubiKeyは、以下の通りです。

※Security Keyシリーズは、青から黒に成形色が変更となりました。

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